3月京都の賃貸物件の賃料と専有面積の相場は?

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コロナウィルスが猛威を振るっています。2020年4月3日時点で日本での感染者は2617人、京都市の感染者は79人となっています。

引っ越しシーズン真っ只中であり、 引っ越し業者のトラックを街中で結構見かけます。学生や新社会人や転勤など多くの人が不安を抱えながらの引っ越しとなっていると思います。

さて、このサイトでは京都市各区の間取り毎の賃料や専有面積について、WEB上のデータをもとに定点観測・集計をおこなっています。
数値データのままでは全体像を把握するのが難しいため、各行政区ごとに賃料や専有面積をグラフ化してまとめました。京都市の賃貸物件の現状を見て頂き、物件探しの参考にして頂ければと思います。それでは3月の京都市の賃貸物件のトレンドを見ていきましょう。

京都市全体の間取り毎の賃料と専有面積はどれくらいか?

以下のデータは2020年03月26日時点での京都市内およびその周辺地域の賃貸物件情報を間取りごとに分類したものです。
グラフでは、それぞれの間取りの賃料、専有面積、単位賃料の平均値を青字で棒グラフ中に記しています。
ここで単位賃料とは賃料を専有面積で割ったものになり、1平方メートルあたりの賃料を表しています。各区の賃料の平均を算出する場合、ワンルームや3LDKなど広さの違う物件の賃料の平均値を計算しているため、専有面積が狭い物件が多い地域は平均賃料が下がる傾向があります。これを是正するために面積あたりの賃料である「単位賃料」の平均を比較することで物件の広さに左右されない賃料を比較できます。
「ワンルーム」などの間取りの横に記してある白の数字は物件数となります。

京都市全体では、単身者向けとなるワンルームの平均家賃は4.1万円、1LDKの平均家賃は8.4万円となっています。
ファミリー向けとなる2LDKの平均家賃は8.8万円、3LDKとなると平均家賃は10.3万円となります。

続いて、京都市全体での専有面積の平均値はワンルームで19.0m2、1LDKで41.8m2、2LDKで54.5m2、3LDKで68.0m2となっています。

京都市全体での単位賃料の平均値はワンルームで2190円/m2、1LDKで2030円/m2、2LDKで1620円/m2、3LDKで1510円/m2となっています。

前回(2020年2月13日)のデータは以下のリンクを参照ください。特に大きな変動はありません。

京都市各区の賃料と専有面積はどれくらいか?

続いて、賃料と専有面積の傾向はどのように異なるのか、ランキング形式で紹介します。対象となるのはワンルームや1LDKなど全ての間取りを母数にした平均値です。京都市、向日市、長岡京市、大山崎町のデータが対象です。

まず今回の調査対象となる物件数を見てみます。京都市の物件の件数が最も多いのは伏見区で件数は2278件となっています。伏見区は京都市の11の区の中で最も面積が広く、京阪、近鉄沿線は住宅地も多いため物件数も多くなっています。

また、物件数が最も少ないのは乙訓郡大山崎町の105件になります。

次に平均家賃についてです。全エリアで平均家賃が最も安いのは伏見区で5.2万円、最も高いのは下京区で7.0万円となっており、その差は1.7万円です。

また、専有面積が最も広いのは向日市で45.4m2、最も狭いのは東山区で26.3m2となっています。

単位面積あたりの賃料が最も安いのは向日市で1510円/m2、最も高いのは下京区で2430円/m2となっています。安くて広い物件をお探しであれば向日市で探されるのがおススメです。

間取り毎の平均賃料は各区でどれくらい違うのか?

上記のデータはワンルームや3LDKなどすべての間取りの平均値でしたが、次は間取り毎にデータを分類して見てみましょう。対象は京都市各区のデータです。
ランキング形式で各区の数値を見ていきます。中央の「京都市」は市全体の件数と平均値を示しています。間取りごとの賃料が各区でどれぐらい異なっているかが分かります。

ワンルーム


ワンルーム物件は3.2万円から5.0万円です。最も安いのは北区、最も高いのは下京区という結果になりました。ワンルームの物件数が最も多い区は左京区であり、件数は306件でした。

1K


1K物件は4.0万円から5.7万円です。最も安いのは北区、最も高いのは下京区という結果になりました。1Kの物件数が最も多い区は中京区であり、件数は1117件でした。

1LDK


続いて1LDKです。最も安いのは伏見区の6.9万円、最も高いのは下京区の11.3万円になりました。1LDKの物件数が最も多い区は伏見区であり、件数は148件でした。下京区では1LDKでも平均値が10万円を超えており、高級物件が多いことが分かります。

2LDK


2LDKの賃料は7.0万円から15.8万円です。最も安いのは伏見区、最も高いのは下京区でした。最大と最小の比は2.3倍になります。2LDKの物件数が最も多い区は伏見区であり、件数は201件でした。

3LDK


続いて3LDKです。最も安いのは東山区の8.0万円、最も高いのは中京区の17.4万円という結果になりました。最大と最小の比は2.2倍です。いつも20万円を超えている中京区の3LDKですが、今月は20万円を下回っています。コロナの影響でしょうか?ファミリー世帯向けの広くて価格的にリーズナブルな物件を探すには東山区、伏見区あたりが適しているようです。3LDKの物件数が最も多い区は西京区であり、件数は147件でした。

各エリアの賃料の分布はどうなっている?

次に京都市11区及び、向日市、長岡京市、大山崎町の全14エリア毎に賃料の分布をヒストグラムにしたものを紹介します。
平均値だけではどの価格帯の賃料がどれくらい多いのかがわかりませんが、ヒストグラムを見れば、それぞれの間取りがそのエリアでどのように分布しているかが分かります。
また、専有面積と賃料の散布図も載せています。この二つのパラメータには正の相関があり、面積が広いほど賃料が高くなる傾向が回帰直線を見ることで分かります。傾きが大きいということは面積の増加の割合に対して賃料の増加の割合が大きいということであり、単位面積あたりの賃料が高いことを表しています。

それでは順に各エリアの物件の分布をヒストグラムと散布図で見ていきます。

北区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

北区の総物件数は全14エリアの中で6番目に少ない1020件です。平均賃料は全エリアの中で2番目に安い5.24万円、平均専有面積は全エリアの中で5番目に狭い30.9m2です。また、単位賃料は2番目に安い1800円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.12です。傾向が近い区は東山区 乙訓郡大山崎町になります。

西京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

西京区の総物件数は全14エリアの中で5番目に狭い1266件です。平均賃料は全エリアの中で6番目に高い5.99万円、平均専有面積は全エリアの中で4番目に広い40.6m2です。また、単位賃料は4番目に安い1600円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.1です。傾向が近い区は長岡京市、伏見区になります。

東山区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

東山区の総物件数は全14エリアの中で4番目に少ない632件です。平均賃料は全エリアの中で3番目に安い5.43万円、平均専有面積は全エリアの中で最も狭い26.3m2です。また、単位賃料は4番目に高い2120円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.15です。傾向が近い区は山科区、北区になります。

右京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

右京区の総物件数は全14エリアの中で3番目に多い1959件です。平均賃料は全エリアの中で5番目に安い5.57万円、平均専有面積は全エリアの中で5番目に安い32.7m2です。また、単位賃料は5番目に安い1810円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.12です。傾向が近い区は上京区、南区になります。

左京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

左京区の総物件数は全14エリアの中で2番目に多い2066件です。平均賃料は全エリアの中で2番目に多い5.87万円、平均専有面積は全エリアの中で6番目に高い31.3m2です。また、単位賃料は6番目に高い2040円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.13です。傾向が近い区は下京区、上京区になります。

上京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

上京区の総物件数は全14エリアの中で5番目に多い1582件です。平均賃料は全エリアの中で5番目に多い5.71万円、平均専有面積は全エリアの中で2番目に狭い26.7m2です。また、単位賃料は3番目に高い2190円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.19です。傾向が近い区は左京区、右京区になります。

中京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

中京区の総物件数は全14エリアの中で4番目に多い1719件です。平均賃料は全エリアの中で2番目に高い6.57万円、平均専有面積は全エリアの中で3番目に狭い28.3m2です。また、単位賃料は2番目に高い2360円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.21です。傾向が近い区は下京区 になります。

下京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

下京区の総物件数は全14エリアの中で3番目に狭い1278件です。平均賃料は全エリアの中で最も高い6.96万円、平均専有面積は全エリアの中で4番目に狭い29.1m2です。また、単位賃料は最も高い2430円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.2です。傾向が近い区は中京区、左京区になります。

南区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

南区の総物件数は全14エリアの中で5番目に少ない966件です。平均賃料は全エリアの中で5番目に高い6.26万円、平均専有面積は全エリアの中で5番目に高い32.6m2です。また、単位賃料は5番目に高い2080円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.11です。傾向が近い区は右京区、長岡京市になります。

伏見区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

伏見区の総物件数は全14エリアの中で最も多い2278件です。平均賃料は全エリアの中で最も安い5.24万円、平均専有面積は全エリアの中で6番目に広い33.4m2です。また、単位賃料は最も安い1730円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.09です。傾向が近い区は西京区、向日市になります。

山科区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

山科区の総物件数は全14エリアの中で6番目に多い1310件です。平均賃料は全エリアの中で4番目に安い5.45万円、平均専有面積は全エリアの中で5番目に広い37.1m2です。また、単位賃料は3番目に安い1580円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.09です。傾向が近い区は向日市、東山区になります。

終わりに

前回に引き続き、各区の間取りごとのヒストグラムや、賃料と専有面積の散布図を紹介しました。
各区の間取りの賃料の関係、特徴がより分かりやすくなったかと思います。

これから、3月から4月にかけて1年でもっとも不動産業界が忙しい引っ越しシーズンに突入します。上記の賃貸トレンドを参考にSUUMOやHOME’sのサイト、もしくは不動産屋さんにアクセスして、ぜひ気に入った物件を手に入れてください。

当サイトでは賃貸情報データをグラフとして可視化しています。過去のデータの詳細は以下を参照ください。