京都にはたくさんの変わった地名がありますが、今回は漢字一文字の難読地名を紹介したいと思います。
1.笋町
中京区にある地名です。四条烏丸の交差点から北に進んで錦小路通手前にある京都市のど真ん中の地名ですね。
読み方は「タカンナ町」です。「笋」とはタケノコのことです。
2.柊町
こちらも中京区の地名です。これは読める方いらっしゃると思います。
御池通の地下駐車場入り口の北側です。
読みは「ヒイラギ町」です。
3.艮町
下京区の町名です。
場所は東本願寺の北西です。
読みは「ウシトラ町」になります。「良」に似てますが一画目がない「艮」です。
「うしとら」は「丑寅」の方角、つまり北東を意味しています。何の北東なんでしょうか。
ちなみに西京区の桂にも「桂艮町」という地名があります。
4.巽町
東山区の地名です。三条京阪の南東の住宅地一帯です
こちらも方角シリーズで読みは「タツミ町」です。三条京阪のちょうど南東ですね。
東山区には同音で「辰巳町」がふたつ、下京区にも「辰巳町」があります。
そして、先ほど紹介した「桂艮町」の南に「桂巽町」があります。桂小学校があるエリアです。
同様に西院にも「西院巽町」があります。四条通、西院のジョーシンがあるエリアです。
5.坤町
実はこの漢字単体でないのですが、桂と西院にこの漢字を使った「桂坤町」「西院坤町」があります。
「桂坤町」は「桂巽町」の西、千代原口交差点の南東です。
「西院坤町」は阪急西院駅の西です。
読みはこれも方角シリーズで「ヒツジサル町」です。
つまり、「桂坤(カツラヒツジサル)町」と「西院坤(サイインヒツジサル)町」です。方角にすると南西ですね。
6.乾町
もうお分かりだと思いますが方角シリーズの最後になります。下京区の「乾町」です。
他にも西京区「桂乾町」、右京区「西院乾町」、右京区「太秦乾町」、右京区「山越乾町」、北区「大北山原谷乾町」があります。
下京区の「乾町」は東本願寺の敷地と区の総合福祉センターしかなさそうですね。
読みは「イヌイ町」ですね。これは読める方たくさんいらっしゃると思います。
「桂乾町」は「桂艮町」の西です。
「西院乾町」は「西院坤町」の北側、四条通を挟んだ反対側です。
「太秦乾町」はJR太秦駅の北西です。
「大北山原谷乾町」は龍安寺の北、天神川の上流のエリアです。金閣寺の北西、乾の方角です。
他にも上京区にも同音の「戌亥町」があります。
京都には古い方角のついた地名がたくさん
ということで漢字一文字の難読の地名ということで、主に方角の古い読み方が町名についた京都市の地名について紹介しました。
単純に○○東町とか、○○北町といった地名もありますが、古い方角で地名は趣きがあります。
方角については以下の国立国会図書館のサイトが参考になります。