京都市営地下鉄 乗降客数の推移

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鴨川の虹

京都市営地下鉄は、京都市交通局が運営する地下鉄であり、烏丸線・東西線の2つの路線があります。

京都市外との連絡は主に「JR」「阪急」「京阪」「近鉄」を使うことが多いですが、京都駅を起点に京都市内の短い距離を移動する公共交通手段としては この「市営地下鉄」か「バス」がメインの移動手段になります。いわば市民の足です。

今回は京都市営地下鉄の乗降客数の推移をグラフで見ていきたいと思います。どの町のどの駅の乗降客が多いのか確認していきます。

グラフの元になったデータは京都市オープンデータポータルサイトのデータになります。

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京都市営地下鉄 烏丸線の乗降客数推移

まずは烏丸線から紹介していきます。 烏丸線は市の南北を縦断する地下鉄で北の終点「国際会館」と南の終点「竹田」を含め15の駅が存在します。

烏丸線は1981年に北大路駅 – 京都駅間が開業しました。その後、1988年に京都駅の南に延伸し竹田駅まで開通し、1990年に北山駅 – 北大路駅間、1997年に北山駅 – 国際会館駅が開通しました。

それでは、ここ数年の烏丸線の年度ごとの乗降客数の推移を見ていきます。

X軸は年度であり2010年から2018年までのデータをプロットしています。Y軸の左の軸は1日の平均乗降客数であり、右の軸は前年度比を%で表したものです。

乗降客数は2010年度に42万人だったものが毎年増加を続け、2017年度は50万人を超えています。前年度比の増加率は1.5%~3.5%の範囲で毎年着実にプラス成長を続けています。2013年度に3.5%の伸び率を記録していますが、近年は増加率が緩やかになってきており成長の鈍化が見られます。

毎年、乗降客数が増加している要因は観光客の増加(国内、海外含めて増加)と京都市民自体の人口増加の2つが考えられます。

市営地下鉄 烏丸線の駅別平均乗降客数の推移

次に、市営地下鉄の烏丸線の各駅の乗降客をプロットしたグラフを見てみます。

北の終点「国際会館」と南の終点「竹田」を含め烏丸線には15の駅があり、いずれも乗降客数は増加傾向にあります。
2018年度の烏丸線の乗降客ランキングは1位が「京都」、2位が「四条」、3位が「烏丸御池」、4位が「北大路」、5位が「今出川」となっています。それでは順に各駅の特徴を見ていきます。

1. 京都 (128,000人/日)

市営地下鉄の「京都」駅は乗降客数が1日12万人を超える駅であり、JR線、近鉄線、新幹線への乗り換え駅でもあります。いわば京都の玄関口であり、京都から大阪や滋賀に移動する人々や、市外・府外からの移動してくる人々の乗り換えの起点になっており、朝夕は多くの通勤・通学客、昼間は買い物客や観光客が利用しています。伊勢丹やポルタ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、イオンなどの商業施設の他、観光客層、ビジネス層向けのホテルが駅周辺には数多く立ち並んでいます。

2. 四条 (102,000人/日)

次に乗降客が多いのは阪急との乗り換え駅であり、繁華街である四条通に通じる四条駅です。京都から阪急線を使って梅田や神戸に向かう場合はここ四条駅から阪急烏丸駅に乗り換えます。京都から梅田や神戸三宮まではJRよりも阪急の方が運賃が安いためこちらを利用する人も多いようです。

一方、JR京都駅に降り立った観光客の多くは京都駅から地下鉄で移動し、四条駅で降り、烏丸通から河原町までを四条通もしくは錦小路通を歩く方が多いようです。また、烏丸通周辺は商業施設やオフィスも数多くあり、ショッピングや通勤でも多くの人々が利用します。

3. 烏丸御池 (38,000人/日)

次に乗降客が多いのは烏丸御池駅です。

烏丸御池周辺も近年はよく観光客を見かけます。どこに向かっているのかはよくわかりませんが、烏丸通から河原町間でよく観光客とすれ違います。また駅周辺はオフィスビルも多く、御池通周辺はマンションも多いため通勤通学利用客も多くなっているものと思われます。

尚、この駅は烏丸線と東西線の乗り換えの駅になっていますが、上記グラフは改札を通過した乗降客数のみをカウントしており、乗り換え客数は含まれません。

4. 北大路 (31,000人/日)

4番目に乗降客が多いのは北大路駅です。大学や商業施設、バスターミナルがあり、市の中心部から少し離れてはいますが、駅周辺は賑わいを見せています。周辺は閑静な住宅も多いため徒歩や自転車生活圏内の通勤通学利用客も多くなっていると想定されます。

5. 今出川 (27,000人/日)

5番目に乗降客が多いのは今出川駅です。周辺には同志社大学、同志社女子大学があり、学生の乗降客が多いのが特徴です。

京都市営地下鉄 東西線の乗降客数推移

続いて東西線の年度ごとの乗降客数の推移を見ていきます。

2010年度に241,000人だった乗降客が2018年度では292,000人となっており、8年で51,000人増加しています。前年度比の伸び率を見てみると2014年度の3.4%、2015年度には4.6%と大きな伸びを見せており、烏丸線よりも増加率は高く、周辺人口の増加に伴い堅調に乗降客が増えていることが分かります。

京都市営地下鉄 東西線の駅別平均乗降客数の推移

次は東西線の乗降客数の推移を見ていきます。

その前に東西線の歴史を見てみます。烏丸線に遅れること1997年に醍醐駅 – 二条駅間が開業し、2004年に醍醐駅から六地蔵駅まで、2008年に二条駅から西に延伸し太秦天神川駅まで開通しています。また山科駅から大津までは京阪京津線と連絡しています。東西線と呼ばれていますが、山科から先は南下し六地蔵までは南北を走る地下鉄になっています。

では、市営地下鉄東西線の各駅の乗降客をプロットしたグラフを見てみます。

西の終点「太秦天神川」と東の終点「六地蔵」を含め烏丸線には17の駅があり、こちらも乗降客数は増加傾向にあります。2017年度の東西線の乗降客ランキングは1位が山科、2位が京都市役所前、3位が三条京阪となっています。

1. 山科 (44,000人/日)

山科駅はJR線との乗り換え客が多い駅です。また京阪京津線も乗り入れており、東西線では最も乗降客の多い駅となっています。烏丸御池から滋賀方面に向かう場合、東西線で山科でJRに乗り換えるルートと烏丸線でJR京都駅まで出て滋賀方面の電車に乗るルートと2種類選択肢があります。料金は東西線を使った方が安いのですが、通勤時間帯などは京都駅で乗車する通勤客が多く、山科駅からの乗車では席に座れない可能性もあります。

2. 京都市役所前 (28,000人/日)

その名の通り京都市役所前の駅であり、周辺には市役所をはじめとする行政の施設や宿泊施設であるホテルオークラがあり、少し南に向かえば寺町や新京極、河原町の繁華街に出ることができます。近年は近隣にマンションも多く建設されており、徒歩圏内の通勤通学利用客も多くなってきています。

3. 三条京阪 (27,000人/日)

京阪電車に乗り換え可能な三条通に面した駅になります。京阪に乗り換えたり、駅から鴨川を南下すれば祇園界隈に出ることもできます。

また、三条大橋で鴨川を西に超えれば、先斗町や木屋町や河原町に出ることも可能であり、多くの観光客、行楽客が訪れます。

おわりに

今回は京都市営地下鉄の乗降客数の年度ごとの推移をグラフで確認しました。

乗降客数の多い駅の特徴は、他の鉄道との乗り換え駅であることが多く、多くの人が改札を通って通勤・通学で行き来し、観光・ショッピングなどでも駅を訪れます。駅構内や駅周辺にはこれらの人々を集客すべく商業施設、ホテル等が多く立ち並び、結果として人が集まる地域は市場原理的には地価が高い地域となります。利便性が高いためこういった駅周辺で暮らしたいと思う人もたくさんいることでしょう。特に若い単身世帯には人気のエリアかもしれません。

一方で、こういった地域は人が混雑し、ゴミゴミして住居を構えて静かに暮らすには不向きと考える人もいるかもしれません。地価が高いため、ファミリー世帯向けの広い物件は割高となる可能性もあります。

物件選びの際はこれらの事情を考慮し、自分や家族に合った環境の物件を探す必要があります。口コミや不動産業者の案内と合わせて、上記グラフを物件選びに活用頂ければ幸いです。

尚、駅ごとの賃貸物件のトレンドや、周辺事情(商業施設や学校などの教育施設)については別の機会を設けて紹介したいと思います。

当サイトのこれまでのデータについては以下を参照ください。