京都市阪急沿線のおススメの駅は?

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4月中旬となり、昼間は汗ばむくらいの陽気となってきました。

日差しも強くなり、下の写真は新緑の木々と桜のコントラストが映える京都御苑です。

出水の小川の桜です。たくさんの人が花見に訪れています。

このサイトでは京都市各区の間取り毎の賃料や専有面積について、WEB上のリアルデータをもとに定点観測・集計をおこなっています。

さて、今回は京都市の阪急沿線の駅を中心に物件情報を紹介します。賃貸データの取得日は4月6日です。


京都と大阪間を走る私鉄は「阪急」「京阪」のふたつです。「近鉄」もありますが、こちらは京都から奈良経由で大阪とつながっています。

阪急の京都-大阪間の路線は阪急京都線と呼ばれ、JR京都線と並走するように淀川の北側を走り京都から大阪の高槻市、茨木市を経て大阪市の梅田まで至ります。

次に所要時間と運賃です。京都の阪急「河原町」駅から大阪の「梅田」までは特急で42分、料金は400円です。一方、JRを利用すると「京都」駅から「大阪」までは新快速で28分、料金は560円となり、料金が安いのは阪急、早く到着するのはJRになります。

京都市内の阪急の駅

京都市内の阪急の途中の停車駅は「烏丸」「大宮」「西院」「西京極」「桂」になります。その先は「洛西口」「東向日」「西向日」「長岡天神」「西山天王山」「大山崎」になります。

それでは今回は「河原町駅」から「桂駅」までの6駅の周辺の物件についてその賃料と専有面積の分布を見ていきます。それ以降の駅については別の機会に紹介する予定です。それでは早速見ていきましょう。

河原町駅

京都線の終着駅であり、四条河原町交差点の直下に位置する駅になります。買い物客や観光客が訪れ市内で最も賑わう商業地域であり、近隣には新京極通や寺町通、木屋町、先斗町などの観光・歓楽街があります。

また、髙島屋、藤井大丸、マルイ、ミーナ、オーパ、京都BALなどの商業施設や京都の台所となる錦小路商店街もあり、地域の若者から遠方の観光客まで多くの人々が訪れます。

鴨川に架かる四条大橋を渡り祇園や八坂神社へ向かうこともでき、鴨川の東岸には京阪の祇園四条駅があり連絡が可能です。

上のグラフは賃料の分布を示すヒストグラムです。賑わいを見せる駅周辺ですので、賃料の平均は7.5万円と比較的高くなっています。今回の物件数は203件となっておりその大半は単身世帯向けの物件となります。

上のグラフは河原町駅を最寄り駅とする物件の専有面積のヒストグラムになります。20m2あたりの単身世帯の物件が多く存在していることが分かります。50m2超の物件もありますが、こちらは賃料は高めの設定になります。

元々賑やかな地域でもありますが、近年では観光客の増加により四条通は外国人観光客で溢れており、夜中でも通りを歩いていたりするなど様子が少し前とは変わってきている印象です。

もちろん買い物や電車移動の利便性は抜群に良いため、これらを重視する方にはお勧めのエリアです。

烏丸駅

四条烏丸交差点の直下に位置する駅であり、京都市営地下鉄の四条駅と連絡しています。乗り換えの乗降客も多く、駅内の商業施設コトチカもいつもお客さんが多く活気がある印象です。

尚、阪急電車は四条通の真下を走っているため、阪急の駅の名前には四条という名前はついていません。

近隣は銀行などのオフィスビルも多いですが、商業施設もあります。近隣の商業施設としては大丸、東急ハンズ、KOKON、ラクエなどがあります。最近ではKOKONの西側に新たに京都産業会館が建設されました。

河原町駅と比較するとオフィス街ということもあり、あまりゴミゴミしておらず清潔感があります。

下の二つのグラフは賃料と専有面積の分布を示すヒストグラムになります。


地下鉄四条駅と阪急烏丸駅は隣接しているため、ここでは双方のデータを載せます。どちらを最寄り駅とするかは物件のオーナーの意向によります。

賃料の平均値は7.5~7.7万円とこちらも市の中心部ということもあり比較的高めの価格です。

圧倒的に単身世帯向けの物件が多いですが、ファミリー世帯の物件も高額ですがあります。四条通や烏丸通沿いは主にオフィスビルや商業ビルが並んでおり、マンションは路地をひとつふたつ入った通りに位置しています。

大宮駅

大宮通に面する駅であり、交差点の向かいにある京福電鉄嵐山線の四条大宮駅と連絡しています。駅前には大きなバスターミナルがあり、その周辺には飲食店などの入った商業ビルがあります。また少し北側には三条通商店街があり、更に北に行くとJR二条駅や商業施設の入った駅ビルもあるため、生活圏内の利便性は高いと言えます。賃料の平均値は5.8万円と河原町駅や烏丸駅と比較すとリーズナブルです。

西院駅

西大路通に面した駅です。大きな商業施設としては西京極駅との間にあるイオンモール五条があります。賃料の平均値は5.8万円と大宮駅と同等です。物件数は西院駅の方が若干多くなっています。また、最近では面積の広い2LDK/3LDKのマンションも西院周辺で開発が進んでいます。

西京極駅

天神川を超えるとすぐ西京極総合運動公園があり、スポーツ関係でここを訪れる市内の方も多いのではないでしょうか。陸上競技場、野球場、体育館、プール、スケートリンクがあり、おおよそ大きな市内の大会はここで行われることが多いようです。京都マラソンや駅伝などもここをスタートします。

賃料の平均値は大宮駅、西院駅と同じ5.8万円です。しかし、間取りは2LDKや3LDKなど広めの間取りの割合が増えてきており、市中心部から離れ地価が安くなっていることが分かります。

尚、西京極から河原町までは準急に乗れば10分以内で到着しますので、市中心部まで簡単にアクセスできます。運賃は片道190円です。

桂駅

桂駅は京都市の中で賃貸部件数が最も多い駅になります。その理由はずばり交通の便が良いことと賃料がリーズナブルであることです
特急に乗れば河原町まで7分、梅田まで34分のアクセスの良さに加え、観光名所の嵐山へも嵐山線ですぐに行くことができます。

駅前にはスーパーや飲食店、銀行、コンビニもあり、また塾などの学習施設も多くあり単身世帯からファミリー世帯まで幅広く人気があるエリアになっています。近年ではイオンモールなどショッピングセンターも開業し、道路も整備されており、ますます利便性が高くなっています。

平均賃料は6.1万円ですが、専有面積の平均が40.3m2とこれまでの駅と比較して10m2も広くなっています。もちろん単身世帯の物件も数多くあり、安くて広めの物件をお探しであれば桂駅周辺で探せば、きっと気に入った物件が見つかることでしょう。ベッドタウンとしての街並みが形成されており、比較的落ち着いた雰囲気の中で生活できることも特徴です。

終わりに

今回は、阪急京都線沿線の駅について賃料と専有面積の分布を紹介しました。京都市の中心部であり京都側の終点である河原町から離れるに従って、広く安い物件が多くなっていることが分かりました。

代表的な駅である河原町駅と桂駅の平均賃料の差は1万円ほどです。また、桂から河原町まで特急で7分ということを考えると、桂駅でも十分便利であるとも言えます。静かで住みよい街が良いなら桂駅側、都会の喧騒の中で利便性を追求するなら河原町駅側といったところでしょうか。上記データが物件探しの参考にして頂ければ幸いです。