3月上旬の賃貸物件数の推移(京都市 3/2~3/13)

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3月に入り、京都御苑では見事な梅が咲きはじめました。暖かい昼間には梅の花を見に多くの人たちが御苑を訪れています。

こちらは琵琶殿近くの梅園です。紅白の梅が綺麗に咲いています。

御苑の梅は、琵琶殿近くの梅園、黒木の梅、出水の小川の梅が有名です。

黒木の梅

こちらは建礼門から南、堺町休憩所の近くにある黒木の梅です。毎年3月上旬から中旬にかけて見事な花を咲かせます。

京都市の賃貸物件数の時系列推移

3月に入り引っ越しシーズンの到来です。このサイトでは様々な賃貸物件情報をグラフ化してそのトレンドを可視化しています。

今回は、京都市の物件数の日ごとの推移をグラフ化してみました。

横軸は日付、縦軸は物件数になります。単位は千件です。3/2時点で369,900件登録されていましたが、3/13時点では 367,000件の登録となっており、3,000件少なくなっています。

この期間の推移を見ると賃貸物件を解約して出ていく人(供給者)と賃貸物件を契約して入ってくる人(需要者)のバランスが崩れ、需要者が増えていると言えます。とは言っても、たかだか36万件のうち3,000件の変動であり、まだまだ36万件以上の物件は残っていますのでまだ焦る必要は無いと言えます。

区域ごとの物件数の推移

では、どの区域の物件の変動が多いのでしょうか?代表的な区での物件数の推移をグラフで見ていきたいと思います。

こちらは下京区の物件数推移です。3/4から3/5にかけて件数が1,600件ほど減っています。

一般に入居が決定した後もWeb上にはしばらく物件データが掲載され続けていることもあり、リアルタイム性という意味では少しタイムラグがあるかもしれませんが、それでも2月最終週から3月最初の週にかけて入居者が増えて物件数が減ったと言えます。

続いて中京区のデータです。減ったり増えたりを繰り返していますが、3/2時点の42,000件と比較すると3/13時点では41,100件となり減少傾向にあることが分かります。

続いて左京区のデータです。こちらは3/2時点で44,100件あった物件数が3/11まで漸増傾向にありましたが、3/12に一気に2,400件増え、48,800件となっています。

左京区は京都大学を始め学生も多く、転出者が増えているのかもしれません。このあと、新たに入学のために新たな入居者が増えるため減少傾向が続くものと予想されます。

最後に伏見区のデータを紹介します。伏見区は京都市内で最も面積も広く、人口も多いため物件数も11の区の中では最も多くなっています。

3/2時点で43,700件あった物件数ですが、日ごとに増加傾向にあり、3/13時点では44,800件と1,100件の増加となっています。こちらはファミリー世帯も多く、3月上旬は転出が続き、これから3月下旬にかけて転入超過で物件数も減少傾向が続くのではないかと見込んでいます。

おわりに

さて、今回は時系列での京都市の物件数の推移を紹介しました。区毎に増減の傾向は違い、京都市中心部の区は3月上旬は物件数が減少傾向、ファミリー世帯も多くベッドタウン地域は物件数が増加傾向にあることが分かりました。

今回は物件数の推移であり転入と転出を区別していません。つまり、転出(プラス)転入(マイナス)の総和のみを観測しており、期間内にどれくらいプラスなのかマイナスなのかはわかりません。しかし、引っ越しシーズンということもあり、他の時期と比較するとかなり多くの物件が動いているものと想定されます。

今後もこの時系列データは継続して取得予定です。もう少し多くのデータが蓄積できたら月間のトレンド、年間のトレンド等も紹介していきたいと思います。尚、兵庫、大阪の時系列トレンドについては別の機会に紹介させて頂きます。

今回は賃貸物件の時系列件数を紹介しました。