政令指定都市の中で京都市の人口はどれくらいか

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京都市の人口は約146万人です。

少子高齢化が進む日本の都市の中で、京都市もその例にもれず、人口は少しずつですが減ってきています。

以前、調査した京都市の人口推移については以下のリンクを参照ください。その中で京都市の人口は1986年に148万人のピークを迎えたあとは漸減傾向にあります。

他の日本の都市も同じような傾向にあり、首都圏への人口集中の問題もあります。そんな状況の中、京都市は他の政令指定都市の中で、何番目に人口が多いのでしょうか?

今回は政令指定都市の人口の調べ、ランキング形式でまとめました。

政令指定都市とは?

政令指定都市とは、政令で定められた都市であり、かつ人口50人以上の都市です。
※政令とは法律を実施するための内閣が定めた細かなルールのことです。

現在、政令指定都市の数は20都市、政令指定都市に住む人口は2780万人に上ります。

政令指定都市になると、財源とその管理権限が都道府県から市に移譲されるため、都道府県でおこなってきた公共事業やサービスを市で直接運営できるようになります。
また、都道府県を通さず、直接国と交渉できるようになるため、行政サービスの効率化が図れます。

また、「区」があるのも政令指定都市の特徴です。この「区」は、東京都の23区と区別するために「行政区」と呼ばれています。

政令指定都市の人口

では、早速人口を見てみましょう。2021年(令和3年)10月の各都市の人口です。

1位は横浜市の378万人でした。2位の大阪市の275万人より100万人も多い人口です。3位は名古屋市の233万人でした。

他にも首都圏では、さいたま市、千葉市、川崎市、相模原市が政令指定都市であり、さきほどの横浜市と合わせると、この5つの都市で835万人の人口となります。

ランキングに戻ると、4位以降は札幌市(196万円)、福岡市(162万人)、川崎市(154万人)、神戸市(152万人)と続きます。

そして京都市はと言うと、第8位の145万人でした。

京都市の課題

かつては東京、大阪に次ぐ規模を誇っていた京都ですが、他の地方都市と同様、少子高齢化と若い世代の人口流出によって、その人口は減少傾向にあります。

京都市は日本でも他に類を見ない希少性の高い都市であり、魅力的な街づくりにより人口流入増を目指したいところですが、ニュース等で報道されている通り、外国人観光客を目当てにしたインバウンド優先の市政の反動により京都市の財政はかなり厳しい状態です。

元々、他の政令指定都市と比較して良い財政状態ではなく、慢性的な赤字状態でした。コロナ禍以前は科観光収入を当て込んで市内にたくさんのホテルを誘致しました。

最近になってそれらのホテルが次々と完成していますが、肝心の観光客がいないため、開店休業状態のホテルや開業延期のホテルもたくさんあるようです。本来であればそこにはマンションや住民のためのサービス施設をつくるべきでした。

市民の立場から言わせてもらうと、都市の規模は拡大しないまでも現状のコンパクトシティのまま、必要な行政サービスの質は落とさずに継続して欲しいと考えています。将来世代が住みたいと思えるような街づくりをぜひ目指してほしいものです。