2019年9月の京都市の賃貸情報

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9月に入り、台風が猛威を振るっており、東日本、西日本共に水害や都市の停電が起きています。千葉の停電はまだ復旧していないようで、これまで無かった自然の猛威の生活への影響が確実に表れていると言えます。明日は我が身かもしれませんので、軽んじず入念な備えが必要かと思います。

大文字山からみた吉田山

さて、このサイトでは京都市の賃貸物件についてWEB上のデータを定期的に観測し、間取り毎の賃料や専有面積の傾向を集計しています。
数値データのままでは全体像を把握するのが難しいため、各行政区ごとに賃料や専有面積をグラフ化して見やすくまとめています。京都市のリアルな現状を見て頂き、物件探しの参考にして頂ければと思います。それでは9月上旬の京都市の賃貸物件のトレンドを見ていきましょう。

京都市全体の間取り毎の賃料と専有面積はどれくらいか?

以下のデータは、2019年9月8日時点での京都市内の賃貸物件情報を間取りごとに分類したものです。
グラフでは、それぞれの間取りの賃料、専有面積、単位賃料の平均値を青字で棒グラフ中に記しています。
ここで単位賃料とは賃料を専有面積で割ったものになり、1平方メートルあたりの賃料を表しています。各区の賃料の平均を算出する場合、ワンルームや3LDKなど広さの違う物件の賃料の平均値を計算しているため、専有面積が狭い物件が多い地域は平均賃料が下がる傾向があります。これを是正するために面積あたりの賃料である「単位賃料」の平均を比較することで物件の広さに左右されない賃料を比較できます。
「ワンルーム」などの間取りの横に記してある白の数字は物件数となります。

京都市全体では、単身者向けとなるワンルームの平均家賃は4.1万円、1LDKの平均家賃は8.2万円となっています。
ファミリー向けとなる2LDKの平均家賃は8.8万円、3LDKとなると平均家賃は10.8万円となります。

続いて、京都市全体での専有面積の平均値はワンルームで19.7m2、1LDKで41.0m2、2LDKで54.9m2、3LDKで68.5m2となっています。

京都市全体での単位賃料の平均値はワンルームで2100円/m2、1LDKで2010円/m2、2LDKで1610円/m2、3LDKで1550円/m2となっています。

前回(2019年8月11日)のデータは以下のリンクを参照ください。特に大きな変動はありません。

京都市各区の賃料と専有面積はどれくらいか?

続いて、賃料と専有面積の傾向は京都市各区でどのように違うのか、ランキング形式で紹介します。対象となるのはワンルームや1LDKなど全ての間取りを母数にした平均値です。

まず今回の調査対象となる物件数を見てみます。京都市の物件の件数が最も多いのは伏見区で件数は2319件となっています。伏見区は京都市の11の区の中で最も面積が広く、京阪、近鉄沿線は住宅地も多いため物件数も多くなっています。

また、物件数が最も少ないのは東山区の618件になります。

次に平均家賃についてです。全区で平均家賃が最も安いのは北区で5.1万円、最も高いのは中京区で7.0万円となっており、その差は1.8万円です。

専有面積が最も広いのは西京区で42.1m2、最も狭いのは上京区で26.7m2となっています。

単位面積あたりの賃料が最も安いのは西京区で1600円/m2、最も高いのは下京区で2360円/m2となっています。安くて広い物件をお探しであれば西京区で探されるのがおススメです。

間取り毎の平均賃料は各区でどれくらい違うのか?

上記のデータはワンルームや3LDKなどすべての間取りの平均値でしたが、次は間取り毎にデータを分類して見てみましょう。
間取りごとの賃料が各区でどれぐらい異なっているかが分かります。

ワンルーム

ワンルーム物件は3.5万円から5.0万円です。最も安いのは北区、最も高いのは中京区という結果になりました。ワンルームの物件数が最も多い区は上京区であり、件数は262件です。

1K

1K物件は4.1万円から5.7万円です。最も安いのは北区、最も高いのは下京区という結果になりました。1Kの物件数が最も多い区は上京区であり件数は1190件です。

1LDK

続いて1LDKです。最も安いのは西京区の6.8万円、最も高いのは下京区の11.7万円になりました。1LDKの物件数が最も多い区は伏見区であり件数は228件です。下京区では1LDKでも平均値が10万円を超えており、高級物件が多いことが分かります。

2LDK

2LDKの賃料は7.3万円から12.5万円です。最も安いのは伏見区、最も高いのは中京区でした。最大と最小の比は1.7倍になります。2LDKの物件数が最も多い区は伏見区であり件数は267件です。

3LDK

続いて3LDKです。最も安いのは山科区の8.2万円、最も高いのは東山区の25.6万円という結果になりました。最大と最小の比は3.1倍です。東山区は、前回に引き続き20万円を超えました。ファミリー世帯向けの広くて価格的にリーズナブルな物件を探すには山科区、伏見区あたりが適しているようです。市中心部の20万円を超える物件はなかなか手が出ないですね。3LDKの物件数が最も多い区は西京区であり件数は217件でした。

各区の賃料の分布はどうなっている?

次に各区毎に賃料の分布をヒストグラムにしたものを紹介します。
平均値だけではどの価格帯の賃料がどれくらい多いのかがわかりませんが、ヒストグラムを見れば、それぞれの間取りがその区でどのように分布しているかが分かります。
また、専有面積と賃料の散布図も載せています。この二つのパラメータには正の相関があり、面積が広いほど賃料が高くなる傾向が回帰直線を見ることで分かります。傾きが大きいということは面積の増加の割合に対して賃料の増加の割合が大きいということであり、単位面積あたりの賃料が高いことを表しています。

それでは順に各区の物件の分布をヒストグラムと散布図で見ていきます。

北区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

北区の総物件数は全11区の中で4番目に少ない1596件です。平均賃料は全区の中で最も安い5.14万円、平均専有面積は全区の中で3番目に狭い29.6m2です。また、単位賃料は4番目に安い1820円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.13です。傾向が近い区は山科区 になります。

西京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

西京区の総物件数は全11区の中で5番目に少ない1625件です。平均賃料は全区の中で4番目に高い6.18万円、平均専有面積は全区の中で最も広い42.1m2です。また、単位賃料は最も安い1600円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.09です。傾向が近い区は右京区 上京区になります。

東山区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

東山区の総物件数は全11区の中で最も少ない618件です。平均賃料は全区の中で6番目に高い5.77万円、平均専有面積は全区の中で2番目に狭い26.9m2です。また、単位賃料は3番目に高い2150円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.22です。傾向が近い区は上京区 山科区になります。

右京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

右京区の総物件数は全11区の中で4番目に多い1890件です。平均賃料は全区の中で5番目に安い5.72万円、平均専有面積は全区の中で6番目に広い33.1m2です。また、単位賃料は5番目に安い1840円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.12です。傾向が近い区は伏見区 西京区になります。

左京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

左京区の総物件数は全11区の中で2番目に多い2003件です。平均賃料は全区の中で5番目に高い6.14万円、平均専有面積は全区の中で5番目に広い33.6m2です。また、単位賃料は6番目に高い1930円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.14です。傾向が近い区は中京区 南区になります。

上京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

上京区の総物件数は全11区の中で5番目に多い1875件です。平均賃料は全区の中で3番目に安い5.61万円、平均専有面積は全区の中で最も狭い26.7m2です。また、単位賃料は4番目に高い2140円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.19です。傾向が近い区は西京区 東山区になります。

中京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

中京区の総物件数は全11区の中で6番目に多い1735件です。平均賃料は全区の中で最も高い6.95万円、平均専有面積は全区の中で5番目に狭い30.5m2です。また、単位賃料は2番目に高い2290円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.22です。傾向が近い区は下京区 左京区になります。

下京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

下京区の総物件数は全11区の中で3番目に多い1895件です。平均賃料は全区の中で2番目に高い6.88万円、平均専有面積は全区の中で4番目に狭い29.9m2です。また、単位賃料は最も高い2360円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.18です。傾向が近い区は中京区 になります。

南区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

南区の総物件数は全11区の中で2番目に少ない882件です。平均賃料は全区の中で3番目に高い6.66万円、平均専有面積は全区の中で4番目に広い36.0m2です。また、単位賃料は5番目に高い1990円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.1です。傾向が近い区は左京区 伏見区になります。

伏見区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

伏見区の総物件数は全11区の中で最も多い2319件です。平均賃料は全区の中で4番目に安い5.66万円、平均専有面積は全区の中で3番目に広い36.3m2です。また、単位賃料は3番目に安い1700円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.09です。傾向が近い区は南区 右京区になります。

山科区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

山科区の総物件数は全11区の中で3番目に少ない1335件です。平均賃料は全区の中で2番目に安い5.57万円、平均専有面積は全区の中で2番目に広い36.9m2です。また、単位賃料は2番目に安い1620円/m2、賃料-専有面積の回帰直線の係数は0.09です。傾向が近い区は東山区 北区になります。

終わりに

2019年9月の賃貸物件の区毎、間取り毎の分布をご覧頂きました。先月と大きな変動はありませんが、ランク上位の区域では平均賃料が2000円ほど上昇していました。

これから10月に入り本年度も下半期に突入です。転勤等で京都市の賃貸住宅を探される方もいらっしゃるかと思います。上記の賃貸トレンドを参考にSUUMOやHOME’sのサイト、もしくは不動産屋さんにアクセスして気に入った物件を見つけてください。

当サイトの過去の分析情報は以下のリンクを参照ください。