京都市で未婚女性の割合が多いエリアは?(国勢調査で見る年齢層別エリア分布)

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今回も前回に引き続き、国勢調査の結果をもとに京都市の人口分布の現状をグラフ化していきたいと思います。

5年毎に実施される国勢調査には年齢層別の人口が地域エリアごとに集計されており、そのデータを見ることで、例えば0~4歳の乳幼児が市内のどのエリアに多いかを調べることができます。今回も前回に引き続き、若年層の人口割合の多いエリアを紹介していきたいと思います。

国勢調査は京都市内の学区別に集計されています。京都市内在住の方でないと学区名(エリア名)を聞いてもピンと来ないと思いますので、京都市が公開しているマップも掲載しています。

今回の対象は15歳から24歳までの男女別のエリア毎の人口データになります。また、年齢とは別に未婚の方々のエリア別ランキングも紹介します。

では、さっそく見てみましょう。

15~19歳の男性人口割合の多いエリア

まずは15~19歳の男性の人口割合が多いエリアです。1位は南区の梅逕エリアになります。このエリアには京都随一の進学校である洛南高校があるのですが、寮もあるためランクインしているのかもしれません。もしかすると高校生で下宿の方もいるのかもしれません。2位の静市、柊野は京都産業大学、精華大学があるエリアです。3位の養正は京都大学があるエリアになります。

滋野は府庁があるエリアなのですがなぜ割合が高いのかは分かりません。

南区 (出展:京都市統計ポータル)
左京区北部 (出展:京都市統計ポータル)
北区 (出展:京都市統計ポータル)

15~19歳の女性人口割合の多いエリア

続いて15~19歳の女性人口の多いエリアです。

1位は東山区の修道エリアになり、京都女子大の学生が多いエリアと言えます。2位は中京区の竹間になります。近くには平安女学院があり、一駅北には同志社大学、同志社女子大学があります。3位の大将軍は立命館大学があるエリアです。4位の下鴨、京極エリアは同志社大学、同志社女子大学、京都大学、京都府立医科大学、ノートルダム女子大学が近いエリアになります。

東山区 (出展:京都市統計ポータル)

20~24歳の男性人口割合の多いエリア

続いて20~24歳の男性人口の多いエリアです。1位の川東エリアから8位の聖護院エリアまで京都大学の学生が多いエリアです。柊野は立命館大学、嘉楽、小川は同志社大学、伏見区の砂川は龍谷大学の学生が多いエリアになります。

左京区 (出展:京都市統計ポータル)

20~24歳の女性人口割合の多いエリア

続いて20~24歳女性の人口割合の多いエリアです。1位は東山区の修道エリアです。2位の貞教と共に京都女子大学の学生が多いエリアになります。3位の上京区の京極はすでにご紹介の通り、京都府立大学、同志社大学、同志社女子大学、京都大学、ノートルダム女子大学が近いエリアになります。

上京区 (出展:京都市統計ポータル)

未婚率(男性)の高いエリア

さて、ここからは「おまけ」になりますが、未婚率の高いエリアのランキングになります。全年齢層が対象になっていますが、基本的には学生が多いエリアと重複しており1位から5位まで京都大学の学生が多いエリアになります。8位の北白川と10位の聖護院も京都大学のエリアです。京都大学の学生数は2017年度で2万人を超えています(大学院含む)。そのうち男子学生の割合は75%になります。

未婚率(女性)の高いエリア

最後に女性の未婚率が高いエリアです。全年齢層を対象としており、そのエリアに住む未婚女性数をこのエリアの女性の総人口(配偶関係の不詳を除く)で割って算出しています。

1位の東山区の修道と貞教エリアは京都女子大学の学生寮や学生向け賃貸が多いエリアです。エリアの未婚率が50%ということと学生のほとんどが未婚であると考えると、住人の半数は女子学生と推測されます。修道の場合、このエリアの女性の総人口(配偶関係の不詳を除く)は2692人、そのうち未婚は1368人となっています。ちなみに京都女子大学の学生数は6,000人を超えます。

3位の中京区の龍池と5位の城巽、7位の初音は市の中心部に位置しており、学生も住んでいますが、社会人も多く暮らしている可能性が高いです。下京区の格致は四条堀川の南東、皆山は京都駅があるエリアであり、市中心部に近く利便性が高いため、こちらも学生に加え社会人が多く暮らしているエリアです。単身向け賃貸が多いエリアになります。

「学生の街」京都ということで、今回の調査結果から、未婚女性が多いのは学生が多いエリアと市中心部の繁華街に近く利便性の高いエリアということが分かりました。

中京区 (出展:京都市統計ポータル)
下京区 (出展:京都市統計ポータル)