琵琶湖疏水(岡崎疏水) Okazaki Canal

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岡崎疏水は琵琶湖疏水の一部です。
琵琶湖疏水は琵琶湖の水を京都市内に引き入れるため、明治時代に建設されました。疏水は水力発電や飲料水、工業用水に利用され、その後の京都の発展に大きく貢献しました。また、水力発電で発電した電力は、当時日本初の電車(京都市電)を走らせるために利用されました。

疏水は滋賀県の大津から京都の山科、岡崎と流れ白川方面に流れる疏水と岡崎から冷泉通りを経て鴨川の東側を流れ、三条、七条を下り伏見、宇治川へと流れるルートがあります。かつては、その水運により物流も活性化し、当時の京都の景気は大いに上向いたとされています。

発電所は蹴上発電所 (4,500kW)、夷川発電所 (300kW)、墨染発電所 (2,200kW) となっており、現在でも発電を続けています。また、蹴上インクラインや南禅寺の水路閣など、当時の面影を色濃く残す貴重な近代遺産を今でも間近に見学することができます。インクラインの下流側、京都市動物園の隣にある琵琶湖疏水記念館は無料で疏水の歴史が学べるおススメのポイントです。2019.2.8にリニューアルオープンしました。


春は桜の名所としても有名です。平安神宮の近く、岡崎公園の周辺を十石船に乗って周遊できます。

毎年3月下旬から5月ゴールデンウィークにかけて十石舟が運行されており、多くの観光客が疏水遊覧を楽しみます。

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岡崎公園から下流に進むと、冷泉通沿いに夷川発電所が見えてきます。写真は春の夷川発電所です。ダムでせき止められた運河一面に桜の花びらが敷き詰められています。

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夷川発電所の下流の運河です。タービンを回した後の水が勢い良く流れ出ています。

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こちらの写真は2018年春のものです。運河の底の土をすくい上げる工事が実施されており、運河の水量を意図的に少なくしています。


秋の夷川発電所は紅葉も綺麗です。

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冷泉放水口です。先ほどの夷川発電所から下流側(西側)に数百メートル進んだ場所にあります。ここで鴨川と合流するのですが、水量調節時など以外の平常時はここから鴨川に放水されることはありません。鴨川直前で疏水は左に折れ、鴨川に沿って南下して進み、三条、七条、稲荷、墨染、伏見を経て、宇治川に注ぎます。

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運河は、ここ冷泉口から伏見の三栖閘門まで続きます。