京都市の賃料は関西の都市の中でどれくらい高いのか?

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前回に引き続き、京都市の賃料と関西の他の市を比較していきます。
前回の投稿では京都市と大阪市と神戸市を比較しました。結果は京都市がこの3つの市の中では最も賃料が高いという結果となりました。投稿は以下です。

今回は、もっと賃料の高そうな都市と比較していきたいと思います。物件データはいずれも2018年12月29日時点のものです。

賃料が高そうな地域としてまず思い浮かぶのは、阪神間の人気のエリアに位置する芦屋市、西宮市、尼崎市です。

芦屋市はご存知の通り、関西で最もセレブな市として有名です。そして西宮市はSUUMOの関西住みたい街ランキングで2013年から6年連続で1位を獲得している「西宮北口」を擁する市です。そして最近JR尼崎駅周辺で急速に開発が進んでいる尼崎市です。
阪神間には西から神戸市中央区、灘区、東灘区、芦屋市、西宮市、尼崎市があり、北の六甲山と南の大阪湾に挟まれた地域に住宅が密集しています。
阪急、JR、阪神と3つの路線が並走し交通の便は良好であり、タワーマンションも多数あることから関西では人気のエリアとなっています。特に阪急沿線の地域である西宮北口、夙川、芦屋川、岡本、御影あたりは高級住宅地も多く、街並みもおしゃれということもあり、昔から人気が絶えません。

では、早速データを見てみましょう。
結果は次のようになりました。

やはり、芦屋市は3LDKで14.1万円と群を抜いた結果となりました。西宮市もファミリー向けの広めの2LDK,3LDK物件では京都市よりも高い結果となっています。
尼崎市は大阪市と近い結果となりました。

近畿各市の3LDK賃料比較

続けて兵庫県阪神間の市と大阪府北摂に位置する市の3LDKの平均賃料をグラフにしてみました。

豊中市や箕面市も近年大型の開発が進み人気のエリアとなっており賃料は概ね10万円台となっています。
しかしながら順位は変わらず、芦屋市、西宮市、京都市の順に賃料が高くなっています。
以上の結果から、「市」という行政区レベルでは関西では芦屋市が最も賃料が高そうです。

次に京都市で最も賃料の高い中京区など、区レベルでの結果をプロットすると以下のようになります。グラフは3LDKの間取りのグラフになります。

京都市中京区は20.6万円なのでこれは芦屋市の平均賃料よりも高い値となります。中京区自体の賃料は高めですが、京都市全体で平均すると11.1万円となり「市」レベルで比較すると埋もれてしまうのです。
結局のところ、どの行政区レベルでの平均賃料を比較するのかによって結果の高低は変わってきます。芦屋市でも高級住宅街である六麓荘町だけのデータを取り出せば、賃料は更に絞られて高騰することでしょう。エリアの区分けと平均賃料の比較はここに難しさがあります。

今回はある程度人口がまとまっている行政エリアとして京都市の各区と芦屋市を比較しました。上記の結果からは、「京都市」の賃料は上記6つの都市では3番目に高く、「京都市中京区」に至っては関西でトップレベルの賃料ということがお分かり頂けたかと思います。