2019年6月の京都市の賃貸物件

スポンサー リンク

このサイトでは賃貸物件の賃料や専有面積について、京都市全体や各行政区ごとにデータを集計し、まとめています。
数値データのままでは全体像を把握するのが難しいため、市全体や各区ごとに賃料や専有面積をグラフ化して見やすくまとめています。京都市の今の賃貸物件状況を見て頂き、物件探しの参考にして頂ければと思います。それでは6月下旬の京都市の賃貸物件のトレンドを見ていきましょう。

梅小路公園 (梅小路ポテル建設中)

間取りによって賃料と専有面積はどれくらい変わるのか?

以下のデータは、2019年6月22日時点での京都市内の賃貸物件情報を間取りごとに分類したものです。
グラフでは、それぞれの間取りの賃料、専有面積、単位賃料の平均値を青字で棒グラフ中に記しています。
ここで単位賃料とは賃料を専有面積で割った値になり、1平方メートルあたりの賃料を表しています。各区の賃料の平均を算出する場合、ワンルームや3LDKなど広さの違う物件の賃料の平均値を計算しているため、専有面積が狭い物件が多い地域は平均賃料が下がる傾向があります。これを是正するために面積あたりの賃料である「単位賃料」の平均を比較することで物件の広さに左右されない賃料を比較できます。
「ワンルーム」などの間取りの横に記してある白の数字は物件数となります。

京都市全体では、単身者向けとなるワンルームの平均家賃は4.2万円、1LDKの平均家賃は8.0万円となっています。
ファミリー向けとなる2LDKの平均家賃は8.8万円、3LDKとなると平均家賃は10.7万円となります。

専有面積に関してはワンルームで20.0m2、1LDKで41.7m2、2LDKで55.4m2、3LDKで67.7m2となっています。

単位賃料に関してはワンルームで2100円/m2、1LDKで1910円/m2、2LDKで1590円/m2、3LDKで1550円/m2となっています。

賃料および専有面積に前回から大きな変動はありません。
前回(2019年5月25日)のデータはこちらです。

京都市各区の賃料と専有面積はどれくらい違うのか?

続いて賃料と専有面積の傾向は京都市各区でどのように違うのか、ランキング形式で紹介します。対象となるのはワンルームや1LDKなど全ての間取りを母数にした平均値です。

まず今回の調査対象となる物件数を見てみます。京都市の物件の件数が最も多のは伏見区で件数は2275件となっています。伏見区は京都市南部に位置する区であり、全11の区の中で最も面積が広く、京阪、近鉄沿線は住宅地も多いため物件数も多くなっています。

また、物件数が最も少ないのは東山区の606件になります。

次に平均家賃についてです。全区で平均家賃が最も安いのは北区で5.4万円、最も高いのは中京区で7.2万円となっており、その差は1.8万円です。

また、専有面積が最も広いのは西京区で43.3m2、最も狭いのは東山区で27.6m2となっています。

間取り毎の平均賃料はどれくらいか?

上記のデータはワンルームや3LDKなどすべての間取りの平均値でしたが、次は間取り毎にデータを分類して見てみましょう。
これで間取りごとの賃料が各区でどれぐらい異なるかが分かります。

ワンルーム

ワンルーム物件は3.3万円から5.2万円です。最も安いのは北区、最も高いのは中京区という結果になりました。

1K

1K物件は3.9万円から5.8万円です。最も安いのは北区、最も高いのは下京区という結果になりました。

1LDK

続いて1LDKです。最も安いのは西京区の6.3万円、最も高いのは東山区の10.6万円になりました。東山区では1LDKでも平均値が10万円を超えており、高級物件が多いことが分かります。

2LDK

2LDKの賃料は7.4万円から13.8万円です。最も安いのは伏見区、最も高いのは中京区という結果になりました。最大と最小の比は1.9倍になります。

3LDK

続いて3LDKです。最も安いのは山科区の7.9万円、最も高いのは東山区の30.2万円という結果になりました(東山区のグラフは切れています)。最大と最小の比は3.8倍です。東山区は、前回に引き続き20万円を超えました。ファミリー世帯向けの広くて価格的にリーズナブルな物件を探すには山科区、伏見区あたりが適しているようです。市中心部の20万円を超える物件はなかなか手が出ないですね。

各区の賃料の分布はどうなっている?

次に各区毎に賃料の分布をヒストグラムにしたものを紹介します。
平均値だけではどの価格帯の賃料がどれくらい多いのかがわかりませんが、ヒストグラムを見れば、それぞれの間取りがその区でどのように分布しているかが分かります。

また、専有面積と賃料の散布図も載せています。この二つのパラメータには正の相関があり、面積が広いほど賃料が高くなる傾向が見て取れます。回帰直線が右肩上がりです。この傾きが大きいということは面積の増加の割合に対して賃料の増加の割合が大きいということであり、単位面積あたりの賃料が高いことを表しています。

それでは順に各区の物件の分布をヒストグラムと散布図で見ていきます。

北区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

西京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

東山区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

グラフが切れていますが、3LDKの値は30.2万円です。件数が少ないため平均値も高額物件に引きずられています。

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

東山区の3LDKのグラフが切れていますが、30.2万円とかなり高額になっています。高額物件かつ件数が少ないので、高い平均値となりました。東山区の物件は件数が少ない故にたまにこういった現象が起こります。

右京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

回帰直線の係数が0.11です。北区が0.13、左京区が0.14ですので、今回の右京区は少し低めの値となりました。

左京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

上京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

中京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

下京区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

南区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

伏見区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

西京区、山科区と同様、回帰直線の係数が0.09です。市周辺部の郊外であり、比較的安価で広い物件が揃っています。

山科区

◆間取り毎の賃料・専有面積・単位賃料

◆賃料・専有面気・単位賃料ヒストグラム

◆賃料・専有面積 散布図

6万円台の物件が多く、西京区、伏見区同様、交通アクセスも良いベッドタウンとして注目のエリアです。JR山科駅周辺はたくさんの商業施設もあり、市営地下鉄東西線沿線の交通の利便性もよいことからファミリー世帯、単身世帯向け共に物件が多くなっています。また、山科駅から南の醍醐エリアも物件数が増加傾向にあり、ファミリー世帯に人気のエリアとなっています。

終わりに

少し後追いとなりましたが、6月度の賃貸情報を掲載しました。梅雨の時期となっており、梅雨が終わると本格的に暑い京都の夏がやってきます。

京都市観光協会の今年のキャッチフレーズは「暑い京都は、上等だ」です。この言葉通り、暑い夏に参るのではなく立ち向かって元気に乗り越えていきたいですね。