このサイトでは京都市各区の賃貸物件の間取り毎の賃料や専有面積について、WEB上のデータをもとに定点観測・集計をおこなっています。
数値データのままでは全体像を把握するのが難しいため、区ごとに賃料や専有面積をグラフ化して見やすくまとめています。少し、情報量が多いですが、京都市の今のリアルなデータを見て頂き、物件探しの参考にして頂ければと思います。それでは5月下旬の京都市の賃貸物件のトレンドを見ていきましょう。
京都市全体の間取り毎の賃料と専有面積はどれくらい?
以下のデータは2019年05月25日時点での京都市内の賃貸物件を間取りごとに分類したものです。
グラフでは、それぞれの間取りの賃料、専有面積、単位賃料の平均値を青字で棒グラフ中に記しています。
ここで「単位賃料」とは「賃料」を「専有面積」で割ったものになり、1平方メートルあたりの賃料を表しています。
なぜ、このような指標を取り入れているかと言うと、賃料の平均値を算出する場合、通常ワンルームや3LDKなど広さの違う物件の賃料をまとめて平均値を計算しています。このため、ワンルームや1K物件が多い地域は平均賃料が下がる傾向があります。これを是正するために面積あたりの賃料である「単位賃料」を比較することで物件の広さに左右されない賃料を比較できます。
下のグラフでは「ワンルーム」などの間取りの横に記してある白の数字は物件数となります。
京都市全体では、単身者向けとなるワンルームの平均家賃は4.2万円、1LDKの平均家賃は8.1万円となっています。単身者向け物件の平均値としては少し高い印象ですね。
ファミリー向けとなる2LDKの平均家賃は8.7万円、3LDKとなると平均家賃は10.6万円となります。
専有面積に関してはワンルームで19.9m2、1LDKで41.5m2、2LDKで54.7m2、3LDKで68.0m2となっています。
単位賃料に関してはワンルームで2100円/m2、1LDKで1950円/m2、2LDKで1580円/m2、3LDKで1540円/m2となっています。
賃料および専有面積に前回から大きな変動はありません。
前回(2019年4月21日)のデータはこちらです。
京都市各区の賃料と専有面積はどれくらい?
続いて賃料と専有面積の傾向は京都市各区でどのように違うのか、ランキング形式で紹介します。対象となるのはワンルームや1LDKなど全ての間取りを母数にした平均値です。
まずは京都市各区の物件数を見てみましょう。
京都市の物件の件数が最も多のは伏見区で件数は3219件となっています。伏見区は京都市の11の区の中で最も面積が広く、JR、京都市営地下鉄、京阪、近鉄沿線は住宅地も多いため物件数も多くなっています。
一方で、物件数が最も少ないのは東山区の904件になります。
次に平均家賃についてです。全区で平均家賃が最も安いのは伏見区で5.5万円、最も高いのは中京区で7.0万円となっており、その差は1.6万円です。
また、専有面積が最も広いのは西京区で41.4m2、最も狭いのは東山区で27.0m2となっています。
間取り毎の平均賃料はどれくらい?
上記のデータはワンルームや3LDKなどすべての間取りの平均値でしたが、次は間取り毎にデータを分類して見てみましょう。
各区で間取りごとの賃料がどれぐらい異なるかが分かります。
ワンルーム
ワンルーム物件は3.4万円から5.0万円です。最も安いのは北区、最も高いのは中京区という結果になりました。
1K
1K物件は4.1万円から5.8万円です。最も安いのは北区、最も高いのは下京区という結果になりました。
1LDK
続いて1LDKです。最も安いのは西京区の6.6万円、最も高いのは東山区の10.3万円になりました。東山区、下京区では1LDKでも平均値が10万円を超えており、高級物件が多いことが分かります。
2LDK
2LDKの賃料は7.1万円から13.0万円です。最も安いのは伏見区、最も高いのは東山区という結果になりました。最大と最小の比は1.8倍になります。
3LDK
続いて3LDKです。最も安いのは山科区の7.9万円、最も高いのは中京区の21.3万円という結果になりました。最大と最小の比は2.7倍です。中京区は、前回に引き続き20万円を超えました。ファミリー世帯向けの広くて価格的にリーズナブルな物件を探すには山科区、伏見区、南区、西京区が適しているようです。
ここまで、京都市全体を俯瞰したデータをグラフ化しました。各区のデータについては別のエントリーで紹介したいと思います。